みなさんは、住宅に使われている外壁材の寿命がどのくらいあるかご存知ですか？約10年ごとに塗り替えなどのメンテナンスや補修をしても、やはり外壁本体は30年程度の耐用年数だといわれています。しかし、古くなった外壁をすべて新しいものに張り替える必要があるのかというとそうでもありません。外壁の「重ね張り」という工法があるのです。そして近年注目されている金属系のサイディングであるガルバリウム鋼板は、その重ね張りの工法にぴったりです。

今回は、外壁の重ね張りと張り替えとの違いや、ガルバリウム鋼板を利用して重ね張りをするメリットをご紹介したいと思います。

ガルバリウム鋼板についてわからないことがあれば、弊社にいつでもお声がけください！

ガルバリウム鋼板の外壁重ね張りとは？張り替えとの違い

塗装ではカバーできないほどの寿命がきてしまった外壁のリフォーム方法は大きく2種類あります。それぞれの工法の内容や注意点を次にまとめました。

【張り替え】

外壁の張り替え工事は、古くなった外壁をすべて撤去して、新しいものと交換します。外壁の裏側の状態を確認できるので、住宅内部への不具合がある場合は必要な工法かもしれません。一度にすべての外壁を張り替えるのか、あるいは著しい劣化症状がある部分だけを張り替えるのかについての判断など、業者と工事箇所や内容についてよく相談することをおすすめします。外壁の張り替え工事は、施工や材料のほかにもリフォーム時に出る廃材の処理にも費用がかかりますし、工期が比較的長いことを留意しておきましょう。

【重ね張り】

外壁の重ね張りは、既存の外壁を残したままその上から新しい外壁材を張ります。そのため「カバー工法」とも呼ばれています。張り替えと同様に外観を美しくすることができます。しかし、既存の外壁のひび割れや隙間などがある場合にはその補修が最優先です。また、外壁を固定するための下地処理や、雨漏りを防ぐための防水層の施工がしっかりなされているか、適性な施工を行っている業者選びがとても大切です。見積書などに記載されている工事内容をしっかり確認しましょう。

ガルバリウム鋼板で外壁を重ね張りをするメリット

では、ガルバリウム鋼板を外壁の重ね張り工法で使用するメリットをご紹介します。

【メリット】

・断熱効果や防音効果が高い

一般的に金属は熱くなりやすく冷めやすいという性質を持っていますが、外壁や屋根に使用するガルバリウム鋼板は断熱材と一体型に加工されています。そのため、他のサイディング材とほぼ厚みは変わらないものの、窯業系サイディングと比べると約5～6倍もの断熱効果があるといわれています。また、その断熱材があるぶん防音効果も高くなります。

・軽量なため建物に負担がかからず耐震性が高い

ガルバリウム鋼板は、窯業系サイディングの1/4、モルタルの1/10という軽いことが特徴です。カバー工法では既存の外壁に重ね張りをするので当然建物自体の総重量は大きくなります。地震が起こったさいに建物の重量が大きいと、揺れなどの負荷が大きくなり建物の損傷が起こりやすいといわれています。そのため、カバー工法では軽量で丈夫なガルバリウム鋼板を使用することで、耐震性を高くすることができます。

・長持ちする

ガルバリウム鋼板は高い耐久性があるといわれています。その秘密はめっき層です。金属なのにサビにくい、そして酸性雨や塩害などにも強い性質をもっています。また、湿気や雨水を吸収することがないので、他の外壁サイディングよりもカビや藻などの汚れがつきにくいメリットもあります。結果的に耐用年数が高い素材であることが分かります。

そもそもガルバリウム鋼板はどんな外壁材なの？

ガルバリウム鋼板は金属系サイディングの外壁材です。金属ならではのスタイリッシュな外観に仕上げることができますが、工場のような殺風景なイメージをもつ人も少なくないかもしれません。見た目の好みがはっきり分かれる外壁材ですが、最近では窯業系サイディングに負けないくらいデザイン性が高いものも作られています。

素材の性質や特徴は、上記で述べたように軽量で耐震性が高いことやサビにくく丈夫なことです。しかし、表面がツルツルしているため、メンテナンスとしての塗装に高い技術が必要です。塗装は10年を目安に行うとよいといわれていますので、依頼する業者選びはとても大切です。

水戸市の宇都木塗装の外壁塗装は、国家資格をもつ一級塗装技能士が施工を担当していますので、ガルバリウム鋼板のような技術を要する塗装もお任せ下さい。施工後の不具合などに対しても保証やアフターサービスをご用意しております。外壁リフォームの無料相談もぜひご利用くださいませ。

まとめ

外壁のリフォームをお考えの人に、近年人気があるガルバリウム鋼板の外壁重ね張りをご紹介してきました。軽量で加工がしやすいガルバリウム鋼板をリフォーム材として使用することで、耐震性や断熱性・防音性性といった機能も備えることができるメリットがあります。

いっぽう、ガルバリウム鋼板のメンテナンスとして塗装が難しいことも留意しておきましょう。また、サビにくいとはいえ、一度サビができると住宅内部への侵食の恐れもあります。外壁は快適な住まいを守る大切なものですから、信頼できる業者による定期的な点検やメンテナンスをお願いするとよいでしょう。