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【外壁工事】サイディング材を使用している人が知っておくべき3つのメンテナンス法
2021年05月10日(月)
目次
サイディングボードは、近年の住宅外壁によく使用されている外壁材です。一定のサイズにカットされたサイディングボードは軽いため施工がしやすく、また、表面のデザイン性も高いため、とても人気があるようです。しかし、サイディングには材質によってさまざまな種類があることをご存知ですか?外壁工事をするさいはサイディング材に合わせてメンテナンスをする必要があるのです。
今回は、外壁工事をする前に、各サイディングの素材に適したメンテナンスの方法をご紹介したいと思います。塗装や張り替えのタイミング、そして、見落としがちなチェック箇所もぜひご参考ください。
【外壁工事】①サイディング材の塗装
外壁にお使いのサイディング材は、色褪せや汚れが目立ってはいませんか?あるいは、手で表面をこすったときに白い粉がついてきませんか?そんな症状が見られる場合には、そろそろ塗装のメンテナンスをするタイミングかもしれません。
サイディング材の塗装をする目的とは?
サイディング材そのものには、じつは防水性はほとんどありません。防水機能が高い塗料で、表面を塗装することによって、住宅に雨水などが侵入してくるのを防いでいるのです。しかし、外壁は紫外線や風雨の影響を受けやすいため、日々少しずつ劣化が進みます。
表面を触ったときに白い粉がつく症状を、チョーキングといいます。これは、塗料に含まれる樹脂成分が分解され、顔料が白い粉場となって表面に現れたものです。このような塗料の劣化が見られる場合には、外壁としても耐久性や防水機能が低下していると考えられます。湿気を含んだサイディングは、コケやカビも生えやすくなるので、塗装の塗り直しが必要です。
サイディングの塗装のタイミングとは?
住宅の外壁に使用されるサイディング材は、一般的に10年おきに塗装を行うことが奨励されています。また、表面にどんな塗料が使用されているかによっても、塗装のタイミングが異なります。近年主流のシリコン塗料が使用されている場合には、10年~15年が塗り替えの目安です。
なかには、耐久性を高めるために、もともと無機コーティングや光触媒やフッ素、無機コーティングされているサイディング材もあります。この場合、塗装のタイミングが早過ぎると、かえって塗料が付着しにくいということもあるようです。
【外壁工事】②サイディング材の張り替え
主に日本の住宅に使用されているサイディング材には、窯業系サイディングと金属系サイディング、木質系サイディングがあります。それぞれ主原料は、セメント、金属、木材と異なるため、張り替えが必要な劣化症状やタイミングも同じではありません。
サイディング材を張り替えをするべき劣化症状
ではこの3つのサイディング材に見られる張り替えが必要になる劣化症状をみていきましょう。
【窯業系サイディング】
チョーキングなどの塗膜の劣化が進むと、防水機能が低下しクラックとよばれるひび割れが生じます。さらに、雨水などを吸収すると、クラックが枝分かれに広がり、ぺらぺらと剥がれる層間剥離を引き起こします。
【金属系サイディング】
耐久性バツグンの金属系サイディングも、塗膜の劣化が進行すると錆びやすいという性質をもっています。とくに白錆びや赤錆びが見られる場合には、錆びによる侵食から最終的に穴が空いてしまうこともあります。
【木質系サイディング】
木質系サイディングは、水に弱く湿気による影響を受けやすい性質があります。湿気を含んだ木材は脆く崩れやすいのです。表面に、コケやカビが見られる場合には、外壁内部が侵食されている可能性も考えられます。
主なサイディング材の耐用年数
上記の3つのサイディング材の耐用年数を参考に、張り替えのメンテナンス時期を覚えておきましょう。
【窯業系サイディング】20年~30年
【金属系サイディング】20年~30年
【木質系サイディング】15年~25年
ただし、10年ごとの塗装などのメンテナンスをしっかり行うことが条件です。また、地域によって紫外線の強さや、塩害を生じやすいなどの環境が異なるため、一概にはいえません。
【外壁工事】③サイディングの目地の補修や壁材の内部の点検
サイディング材のメンテナンスで忘れてはいけないのが、サイディングボードの目地であるコーキング部分と、外壁材内部にある下地材や防水シートです。コーキングに見られる劣化症状と補修の方法、そして住宅の診断の大切さをご紹介します。
サイディングの目地に見られる劣化症状とメンテナンスの方法
サイディング外壁は、1枚1枚パネル状になったサイディングボードを貼り付けたものです。パネルとパネルの間の隙間は、防水機能をもつコーキング材で埋めてあります。シリコンでできているコーキング材に次のような劣化症状が見られる場合には、既存のコーキングに厚みを出す「打ち増し」や、既存のコーキングを撤去して新しいものに「打ち替え」るメンテナンスが必要です。
・サイディング材との間に隙間ができている
・コーキングの真ん中に亀裂がある
・外壁内部の下地材が見えている
壁材の内部の定期的な点検も忘れずに
コーキング材の劣化が進み、外壁内部の下地材が見えてしまっている場合にはとくに注意しましょう。住宅の外壁は、サイディング材→防水シート→木材の合板、そして室内の壁に続く何層もの構造になっています。とくに、防水シートは最終的に雨の侵入を防ぐ大切な役割があります。防水シートが破れていると、住宅の構造を支える木材の部分が湿気やカビで侵食されてしまう危険性があります。なかなか素人では外壁内部の不具合に気づくことが難しいため、不安な点があれば専門の業者に住宅診断を依頼するとよいでしょう。
外壁工事や住宅点検は宇都木塗装にご相談ください
外壁や屋根の雨漏り、ひび割れ、色褪せ、塗装の剥がれなどがないか点検する住宅診断は、マイホームに長期間住みたいと思うのであればとても大切なことです。水戸市の宇都木塗装では、外壁や屋根の無料診断を行っています。お電話やメールでも受け付けておりますので、いちどご相談ください。
まとめ
窯業系サイディングは、近年の住宅外壁の約7割のシェアを誇っている外壁材です。外壁は、住宅の外観を美しく保つだけではなく、室内で快適に過ごすための機能性を備えています。安心して暮らすには、定期的な塗装や張り替えなどのメンテナンスが必要です。
外壁の工事のさいは、サイディング材によって耐用年数が異なることや、使用している塗料によって適切なメンテナンスの時期が同じではないことを知っておきましょう。また、外壁材そのものだけではなく、住宅内部の点検も忘れずにおこなうことをおすすめします。
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