外壁塗装は、隣家とのトラブルがつきものです。事前の準備も特にしていなかった結果、トラブルを起こしてしまえば、近所関係は悪化し最悪の場合訴えられる可能性も出てきます。楽しみにしている外壁のメンテナンスですし、不安なく最後まで気持ちよく過ごしたいですよね。

今回は、外壁塗装で隣家とのトラブルを避けるための対策について解説していきます。

外装塗装が原因で起こり得るトラブルとは

外壁塗装で起こり得るトラブルの原因には間接的な要因がほとんどです。どのような状況から発生する可能性があるのかを知っておけば、未然に防ぎやすくもなるはずです。まずは、外壁塗装が原因で起こり得るトラブルの事例から見てみましょう。

高圧洗浄の水が飛び散る

外壁塗装の工程の一つに、高圧洗浄があります。高圧洗浄では、少なからず跳ね返りの水が生じてしまうため、業者はその防止策として養生をしてくれます。しかし自宅と隣家との距離が近い場合には、洗濯物や車、あるいは居合わせた住人に水が飛び散る可能性も否めません。

足場の組み立てで隣家から苦情

基本的に、外壁塗装を行う際には、対象となる家の周囲全体に足場の組み立てをします。しかし、足場の組み立てが敷地内に収まらず、隣家の敷地をまたいでしまうこともあるでしょう。

騒音や塗料の臭い

外壁塗装の耐久性を上げたり、効果を発揮するためには、どうしても匂いのある溶剤系の塗料を使用する必要があります。最近では、比較的臭いの少ない塗料もありますが、たとえグレードの高い塗料であっても完全に防ぐことはできません。

騒音がうるさい

外壁塗装では足場の組み立てや解体、高圧洗浄の際には騒音が発生しやすくなります。時間帯にもよりますが、騒音は最もトラブルになりやすい要素です。窓を締め切ったり、防音シートを使用したとしても音を完全に防ぐことは難しいでしょう。

隣家の車に塗料が付いた

職人の不注意や養生作業を怠ったりが原因で、実際に車に飛散した場合、かなりの一大事です。これを防ぐためには、施工の日に、養生はしっかりとされているか、自宅や隣家の車にシートは被せてあるかなど、念入りなチェックを行わなければなりません。

トラブルを防ぐためにできること

住宅街などの密集地域では、工事を行えば少なからず近隣住民への影響を与えてしまいます。信頼できる業者であれば、それらの問題の解決に向けた対応をしてくれますが、100％防ぐことができる補償はありません。

少しでもトラブルの回避率を高めるためにも、あなた自身が事前にできること、そして何かが起こったときの対応策について紹介したいと思います。

近隣の住民へのあいさつ回り

近隣へのあいさつ回りは必ずしておきましょう。近隣住民からのクレームを引き起こさないためには、工事前の挨拶まわりが有効です。普段から良い関係を築けていれば問題ありませんが、近隣へのあいさつ回りってなかなか乗り気にならないですよね。それでも工事を円滑に進めるには、必要なことです。

近隣の方も事前に外壁塗装の内容について把握することができれば、少しでも安心できるはず。施行の影響で起こり得る問題も併せて説明しておくだけでも、その後の対応もしやすくなります。もしあいさつ回りの余裕がない場合には、業者の方に相談するのも手段の一つです。

信頼できる施工業者を選ぶ

大前提として、信頼できる施工業者を選ぶようにしましょう。しかし初めてのことで何を基準にしたらいいか分からないという人も少なくないはず。業者選びをする際に、みるべきポイントは下記の通りです。

・資格の有無
・ちゃんとした見積もりを出してくれるか
・施工内容の説明をしてくれるか

一つ一つのことに対して、面倒くさがらず、真摯に対応をしてくれるかどうかがが重要となります。良い業者は、今回のように隣家とトラブルが起こったとしても適切な対応を取ってくれるはず。業者に丸投げするのではなく、信頼できるかどうかをきちんと事前に見極めるのも大切なことです。

それでもトラブルが起きたら？

外壁塗装の工事を業者に依頼した場合は、自分で対応するのは避けるべきです。自身で対応できる小さな問題だったとしても、もし対処が取れなくなったときには、さらなるトラブルを招く可能性が高くなります。

早急な謝罪が最優先ですが、まずは施工業者とよく協議したうえで、見通しの立った対応を考えましょう。きちんとした業者であれば、必ず対応してくれますよ。

まとめ

外壁塗装は施行前から施行後まで、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。トラブルが起きない業者選びをすることはもちろん、あなた自身が最低限の知識をもっておくことも大切です。万が一何か起きても、焦らず冷静な対応を心がけましょう。