外壁塗装に劣化を見つけた時は、屋根の塗装も劣化していることがよくあります。意外と普段目にすることの少ない屋根の塗装は、日々紫外線や雨風にさらされていて、思った以上に劣化している場合があります。

では屋根の塗装工事はどのようにして行われるのでしょうか。ここでは屋根塗装の工程を詳しく解説しています。そして屋根塗装の工程を知ることで、起こり得るさまざまなトラブルを回避する方法をお伝えしていきます。

屋根塗装の工程は？

初めに屋根塗装の工事期間ですが、足場設置から塗装、足場解体までで約10日間ほどかかります。

それでは一般的な屋根塗装の工程を紹介していきます。

1.近隣への挨拶

近隣への挨拶は欠かせません。10日〜2週間にかけて工事を行うため、工事中の騒音や塗料などの臭いが周囲に漏れたり、塗料が周りの家に飛び散る恐れもありますので、事前に挨拶を行い、近隣の方々に工事の説明をしっかりしておきます。

2.足場の設置

屋根塗装は高所作業ですので、職人さんの安全のためにもまずしっかりとした足場を設置するところから始まります。

3.高圧洗浄

平素は屋根を洗うことはあまりないと思います。汚れが付いていると、新しい塗料が密着しにくくなり、早期のヒビ割れや亀裂などにつながるため、高圧洗浄機で汚れを綺麗に洗い流します。

4.下地処理

下地処理は目立った劣化がなければ、1日で終わる時もありますが、もし補修が必要な場合は処理に数日かかることもあります。

5.養生

下地処理が終わると、建物の周りに塗料が飛び散らないように養生を行います。養生は必要に応じて、ガレージに止めてある自家用車やバイク、自転車などにも行います。

6.塗装作業

養生が終わるといよいよ塗装作業に入ります。塗装作業は、下塗り、中塗り、上塗りの3つの工程に分けられます。

下塗りは、後で行う中塗りと上塗りの塗料を塗装面にしっかりと密着させる接着剤の役割をします。下塗り後、乾燥すれば中塗り、上塗りと進んでいきます。中塗りと上塗りは基本的に同じ塗料を使用しますが、こちらも完全に乾いてから次の作業に入ります。

屋根塗装の場合は軒天、破風、雨樋など細かな塗装箇所があればその分工事日数が多くなることがあります。

7.縁切り

一通りの塗装が完了すれば次は縁切りに進みます。縁切りとは、屋根材を塗装をした際に、新しく塗られた塗料によって屋根材同士が密着してしまい、雨水の流れが変わったり、通気性が悪くなったりすることを防ぐためにカッターなどで塗料を切り取っていく作業です。また塗装前にタスペーサーという屋根材の隙間を開ける専用の部材を使用する場合もあります。

8.点検・手直し

塗装が終われば、塗りムラや塗り残しがないかなどを確認して、手直しが必要な箇所があれば直します。この点検の時はできるだけ自分の目でも確認して、気になるところがあれば、業者に確認してみましょう。

9.足場の解体・片付け

最後に足場を解体して、周囲の片付けや近隣の方々に工事終了を告げるための挨拶をして完了です。

屋根塗装工事中に考えられるトラブルは？

屋根塗装の工程を解説しましたが、これらの工程の中で何を注意して見ておくべきか、どこでトラブルが起きやすいか紹介していきます。

1.下地処理で手抜きがないか

下地処理では他に、サビ取りや塗装面を削るなどケレンと呼ばれる工程が含まれます。もし下地処理で手抜きがあると、本来の耐用年数より早く劣化が始まる可能性が出てきます。

2.塗装作業は塗料メーカーの規定通りに行われているか

工程でも紹介しましたが、塗装作業は下塗り、中塗り、上塗りの3つの工程があります。この工程のうち、中塗りをしていなかったり、時間短縮のために塗料を十分に乾燥させないままに次の工程に移っている場合は要注意です。

3.縁切りをしているか

縁切りがされていないと、雨水が屋根に溜まり、塗料の変色や最悪の場合は雨漏りを起こしてしまいます。縁切りは細かい作業であるため、時間がかかりますが、短時間で終えていたり、工程自体を飛ばしているような懸念があれば、必ず業者に確認しましょう。

屋根塗装のトラブルを回避する方法

先程紹介したトラブルはどのように回避すればいいのでしょうか。

まずは工事を依頼した後、事前点検をした上で見積もりを出してもらうようにします。下地の修繕箇所や要する期間などは実際に見ないとどれぐらい必要かわかりません。事前点検を行わないで工事を開始した場合は、後から工事内容が変わって追加費用の請求をされる場合のありますので注意しましょう。また、見積もりの段階でどのような作業をするのか業者にしっかり確認してください。

他には毎日は無理でも作業現場にできるだけ頻回に出向くこともトラブル回避に有効です。職人さんたちと話をしながら作業状況を見学することで、工程が予定通りに行われているか、手抜きが行われていないか確認することができます。

高い技術と安心のアフターサービス水戸市の宇都木塗装にご相談ください

水戸市の宇都木塗装の工事では、施工にあたる職人は国家資格をもつ一級塗装技能士が行うため、塗装の高い技術によって大変満足のいく仕上がりを実現しています。

そして、工事完了後に保証書が発行され、施工後の不具合に対する調査や修繕など責任をもって行います。また塗り替え箇所の不備に対しては修繕費用を保証する「JIOリフォームかし保険」への加盟や工事1年後には無料点検が実施するなど、アフターサービスも充実しています。水戸市で塗装をお考えでしたら、宇都木塗装に一度ご相談下さい。

まとめ

今回は屋根塗装の工程の詳しい解説と、その際に起こりうるトラブルの回避方法を紹介しました。

屋根の塗装や修繕は頻繁に行うものではなく、また素人ではなかなか難しいため、塗装の工程も分からないことが多いですよね。屋根塗装の費用は30万円から50万円ほどかかる大きな工事になります。業者に依頼する際に、屋根塗装のしっかりした知識をもっていると、工事後のトラブルも避けることができるでしょう。